2014年06月29日

細胞について(3)

●細胞について(3)

●細胞小器官

真核細胞の内部には、細胞小器官(細胞器官、オルガネラ)と呼ばれる膜に包まれた構造体がある。

これらはそれぞれ特有の機能を持ち、まるで生命個体の器官のように働くため、このような名称がつけられた。

例えば酸素を吸収し二酸化炭素を排出する面から見た呼吸の役割は、ミトコンドリアと比される。

消化を高分子を取り入れて加水分解することとすれば、口はピノソーム、消化管はリソソームに相当する。

他に、

マイクロフィラメント(アクチンフィラメント)

中間径フィラメント(中間フィラメントあるいは10nmフィラメント)

デスモソーム(接着斑)

ギャップ結合(間隙結合あるいはネクサス)

タイト結合(タイトジャンクションあるいは密着結合、閉鎖帯)

エンドソーム

ペルオキシソーム

分泌顆粒(分泌小胞)

なども存在する。

微小管、中間系フィラメントおよびアクチンフィラメントをまとめて、細胞骨格と呼ぶ。



●そのあり方

実際には、すべての生物で細胞がこの様な構造が見られるわけではない。

原生生物は多細胞生物の細胞と同様に核構造を持ち真核生物に分類されるが、変形菌の変形体やミズカビ・ケカビなどでは大きな体が細胞に分かれておらず、しかも多数の核を含む。

これは細胞の成長と核分裂が起きても細胞質分裂が起きないためで、多数の細胞に当たる内容が単一の細胞容器に含まれる。

この様な生物は多核体と呼ばれる。

同様に多数の細胞に当たる内容が単一の細胞の輪郭に含まれるものは多細胞生物にもあり、例えば横紋筋などがそうであるが、これはむしろ多数の細胞が融合したものと見なし、これを合胞体という。

多細胞生物では、逆に細胞として不可欠なはずの内容を欠く例もある。

例えば我々ほ乳類の赤血球には核がない。

これはむしろ多細胞生物に見られる細胞の役割分担の中で、なくてもその機能が果たせる場合にはそれが退化することもある、ということであろう。

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2014年06月28日

スモン(SMON)とは?

問題1.次の文章は何について説明しているか?

近年、新しいヒトの腸炎として世界各地で注目されている疾患。

細菌性下痢症の原因菌としては、赤痢菌、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、コレラ菌、サルモネラ菌などが代表的なものであるが、このカンピロバクター・ジェジュニイCampylobacter jejuniは微好気性のグラム陰性、彎曲(わんきょく)した桿菌(かんきん)で、元来、ウシの流産の原因菌として獣医学領域で重要視されていたものの同類である。

(1)カンピロバクター腸炎   (2)過敏性腸症候群





」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」


(1)カンピロバクター腸炎


空腸と回腸に病変があって水様性の下痢が1日に数回から十数回に及び、腹痛、発熱、嘔吐を伴うことがあり、しばしば粘血便もみられる。

下痢は長くて10日間ぐらい持続するので、水分の補給が必要である。

エリスロマイシンなどマクロライド系の抗生物質が著効を示すが、セファロスポリン系薬剤などには耐性を示すので、投薬を誤ると症状の消失が長引く。

なお、集団発生する場合が多く、行政上、食中毒として扱われる。


【参考】

過敏性腸症候群

主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称。

検査を行っても炎症や潰瘍など目に見える異常が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起こる。

以前は大腸の機能の異常によって引き起こされる病気ということで「過敏性大腸症候群」と呼ばれていたが、最近では、大腸だけではなく小腸にも関係することなどからこのように呼ばれている。







問題2.次の説明文は何を説明しているか?

いったん発病すると中枢神経が侵されて数日間で死亡する疾患。人獣共通感染症の一つで、恐水病hydrophobiaともよばれ、「感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)では4類感染症に分類されている。

(1)狂犬病     (2)風疹
     





」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(1)狂犬病 

日本では従来、イヌのみが狂犬病予防法の対象であったが、1999年(平成11)からネコ、アライグマ、キツネおよびスカンクも輸出入検疫が実施されることになった。

これは日本を含むごく一部の国を除いて、世界各地で現在なおイヌやネコ、その他の野生動物の間で流行がみられ、狂犬病にかかっている病獣による被害者や死亡者が多数報告されているからである。



【参考】

風疹

一般に日本では三日はしかとしても知られる。

風疹にかかった人は免疫ができ、二度とかからないといわれるが、ごくまれに再感染の事例はある。

妊娠初期に妊婦が感染した場合の先天性風疹症候群が大きな問題となる。

効果的な治療法は無く、ワクチンによる予防が最も重要である。




問題3.次の説明文は何を説明しているか?

抗毒素など高度に免疫された免疫血清を注射して感染症の治療を行う方法をいう。

ワクチン療法を代表とする能動的免疫療法に対して、受動的免疫療法である。

(1)抗体療法  (2)血清療法







」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(2)血清療法

【参考】

抗体療法

抗体(特定の腫瘍細胞を直接死滅させる作用または免疫系を刺激して腫瘍細胞を死滅させる作用を有する物質)を用いた治療法。





問題4.次の説明文は何を説明しているか?

胎児期または周産期におこる母から子への感染を総称する。

感染経路としては経卵感染、経胎盤感染、産道感染、母乳感染があるが、ヒトの場合はおもに産道感染で、経卵感染の例はまだ知られていない。

(1)水平感染    (2)垂直感染




」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(2)垂直感染



【参考】

水平感染

経胎盤感染や産道感染など胎児期や周産期に母から子へ感染する垂直感染が発見されてから、これに対して一般的な不特定多数の人々の間におこる感染を水平感染とよぶようになった。








問題5.次の説明文は何を説明しているか?

亜急性脊髄視神経障害(subacute myelo-optico-neuropathy)の頭文字をとった病名で、まだ原因不明のときに名づけられたもの。

現在ではキノホルム剤服用による中毒性神経障害とよぶべきものである。

(1)スモン(SMON)   (2)サリドマイド





」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(1)スモン(SMON)

昭和30年代の初めころから、日本で多数の患者が発生した原因不明の神経疾患であったが、1970年(昭和45)キノホルム剤服用により生ずる中毒性神経疾患の疑いが濃くなり、キノホルム剤の販売中止とともに患者の発症がみられなくなった。

1972年3月、原因はキノホルム剤服用によるものと結論され、厚生省(現厚生労働省)では特定疾患(難病)の一つとしてその対策が講じられた。

近年における薬害の一つとして重大な反省を迫られる疾患であり、新しい患者の発生はなくなったが、後遺症に悩む多数の患者に対する補償と治療、患者の社会復帰が大きな問題となっている。



【参考】

サリドマイド

サリドマイド (thalidomide) とは、1957年にグリュネンタール社(西独)が開発・発売した睡眠薬の名称である。

サリドマイドは、睡眠薬として即効性があるなど優れた特長を持っていたため、世界各国で販売(米国を除く)されていた。

しかし、サリドマイドを妊婦が飲んだ場合、奇形児(特に上肢の短縮)が生まれる可能性が高いことが分かってきて(レンツ警告、1961年11月)、先進国では直ちに販売中止、そして製品は回収された。

日本国内のサリドマイドは、大日本製薬株式会社(現・大日本住友製薬株式会社)が独自の製法を用いて合成を行い、1958年から販売を開始していた。

しかし、副作用が世界的な社会問題になってから製品の回収を終えるまで、約2年かかっている。 1

964年、全くの偶然から、サリドマイドがハンセン病患者に多発する難治性の皮膚炎(結節性紅斑)に劇的に効くことが確かめられた。

そしてその後、各種の難治性疾患に対する研究が進められた。

そうした中で、1998年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、サリドマイドの販売をついに許可した(1960年前後、不許可のまま)。

日本では、2009年2月、サリドマイドの販売が再開された。

なお、日本での効能・効果は「再発又は難治性の多発性骨髄腫」となっている。

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2014年06月27日

細胞について(2)

●細胞について(2)


●原核細胞と真核細胞

細胞はその内部構造から原核細胞と真核細胞に分けられる。

これらの最も大きな差異は細胞核の有無であり、原核細胞には細胞核がない。

原核細胞には真正細菌と古細菌が含まれ、真核細胞は真核生物が含まれる。

また、原核細胞から構成される生物をまとめて原核生物と呼ぶ。

これら3 種類の生物群はドメインと呼ばれる最も上位の分類群で、古細菌と真核生物が近く、真正細菌が離れている。



原核細胞は真核細胞に比べ、細胞膜の中に懸濁したリボソームがあるだけの単純な構造を持つ。

原核細胞は単細胞生物や群体をなす生物に限定して見ることができ、五界説のモネラ界が相当する。

真核細胞は、その細胞膜の内側に細胞小器官を有する。



ミトコンドリアと葉緑体は細胞に取り込まれた真正細菌が共生したものに由来すると考えられている(細胞内共生説)。

単細胞の真核生物は非常に多様な種類があるが、群体や多細胞生物の種類も多い(多細胞生物の中に含まれる界である動物界、植物界、真菌は全て真核細胞生物である)。

なお、原核細胞を裸核細胞、真核細胞を被核細胞と呼ぶこともある。





●原核細胞

原核細胞は単純な組織を持ち、細胞を持つ生物の初期の形態を維持していると考えられる。

最大の特徴はDNAを含む核様体が膜の区切りが無く細胞質の中に漂っている事と、一般に単位膜で包まれた細胞小器官を持たない事である。

DNA は環状で、その一端が細胞膜の決まった箇所に付着している。



リボソームは細胞質中に浮遊したもの(遊離リボソーム)と、細胞膜に付着したもの(膜リボソーム)があるため細胞質気質はザラザラしている。

なお原核細胞のリボソームは真核細胞のそれよりやや小さい。



細胞膜は脂質二重層であり、その外側にモリクテス綱とテルモプラズマ綱を除くと細胞壁を持ち細胞内と外界とを隔てている。


エンドサイトーシスやミトコンドリアを持たない原核生物にとって、ここは電子伝達系を始めとした代謝の主要な場であり、盛んに内外との物質のやり取り、エネルギー生産などを行っている。


原核生物にとって細胞膜の機能は大変に重要であり、体積に対してある程度の表面積を確保する必要がある。

これが原核生物が細胞サイズをあまり拡大できない理由の一つといえる。

また細胞壁の存在は、低張液などの条件下での浸透圧による細胞の破裂を防止する。

原核藻類(シアノバクテリアなど)は光合成を行う機能を持つ。



この他目立つ構造に、鞭毛や線毛または莢膜や粘膜層を持つものがある。

鞭毛はアクチン様タンパク質フラジェリンの螺旋様多重合体であり、これが細胞壁から突き出して回転し、能動的に移動することができる。

線毛はタンパク質の繊維で、病原体などが他者へ付着することを容易にする。


水を多く含み細胞を取り巻く莢膜や粘膜層は、食作用を受けにくくさせる効果がある。


真正細菌と古細菌を比較した場合、鞭毛や細胞壁は細菌や古細菌がそれぞれ独立に持つものであり、目的は同じでも両者の構造に共通点はない。

また、古細菌の遺伝子発現やタンパク質合成系は真正細菌よりもむしろ真核生物に似ている(ただしDNA が細胞質中に存在するなど原核生物の基本的な性質は保存している)。

古細菌のエーテル型脂質、特にその立体構造の違いは両者を決定的に区別するが、これは真正細菌と古細菌の違いというより、むしろ古細菌とその他の生物を区別する特徴である。

原核細胞の生理は機能化が進んだ真核生物よりも多様である。

発見された数千種に過ぎない原核生物には、真核生物が成しえない硫黄からエネルギーを得るものや、空中窒素固定を可能にするものも存在する。



●真核細胞

真核細胞は原核生物よりも一般に大きく、数種類の細胞小器官を持つなど複雑な構造をしている。


細胞質の基質は原核細胞と違ってざらざらしていない。

これはリボソームの主要な部分が小胞体に結合しているためである。

真核細胞の細胞質には細胞骨格(サイトスケルトン)と呼ばれる微小な管やフィラメント状がつくる網目もしくは束状をした3次元構造がある。

これが特に発達した動物の細胞では、細胞骨格が各細胞の形を決定づける。



植物の場合、細胞の形は細胞壁による影響が大きいが、細胞骨格が原形質の流動を制御する。

細胞小器官はこの細胞骨格に定着しており、浮遊状態には無い。

細胞骨格は細胞質フィラメントと呼ばれる3種類のタンパク質からなる繊維に分けられる。

また、細胞質フィラメントは骨格的機能だけでなく、分泌や情報の伝達、また運動にも機能すると推定されている。



細胞膜は、原核細胞と構成は少々異なる部分もあるが、機能はほぼ同じである。

真核細胞では、細胞壁があるものもあれば、無いものもある。

真核細胞のDNA は、一本または複数本の分子から構成される直線状で原核生物よりも多く、染色体と呼ばれる。


染色体は、DNA がヒストンという塩基性タンパク質に絡みついた複合体(ヌクレオソーム)を構成してしっかりと凝縮した状態になっている。


全ての染色体のDNA は核の中に閉じ込められており、核膜によって細胞質と隔てられている。

何種類かの細胞内小器官は、それぞれが独自のDNA を持つものがある。

それらは大きさがほぼ細菌に近い事もあり、元々は別の生物だったものが共生によって細胞小器官となったとする考えを細胞内共生説という。



真核細胞生物の中には、繊毛や鞭毛で移動できるものがある。

鞭毛は原核生物のものとは構造が異なり、まったく違った性格のものであり、細胞骨格の一種である微小管がタンパク質繊維で結びついたものである。

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2014年06月25日

細胞について(1)

●細胞について(1)

細胞(さいぼう)とは、全ての生物が持つ、微小な部屋状の下部構造のこと。

生物体の構造上・機能上の基本単位。

そして同時にそれ自体を生命体と言うこともできる。

細胞を意味する英語の「cell」の語源はギリシャ語で「小さな部屋」を意味する語である。

1665年にこの構造を発見したロバート・フックが自著においてcellと命名した。



●『細胞』の概要

細胞は、生物の原始的な形態である単細胞生物(細菌・原生生物など)では個体そのもの、複雑な多細胞生物では組織を構成する基本的な単位である。

全ての生物がこの小部屋状の下部構造「細胞」から成り立ち、一般に「生物の最も基本的な構成単位」と認められ、細胞を持つことが生物の定義のひとつとされることもある。

この考えではウイルスやウイロイドは、細胞を持たず代謝を行わないことや自己増殖ができない点などから、生物とはみなされない。



細胞には、細胞質と外界を隔てる膜構造に包まれ、内部には解糖系・クエン酸回路などの代謝する経路などを担い生命活動を恒常的に行う器官を持ち、自己再生と複製をするための遺伝情報とそれを発現させる機能が備わっている。


生物は多様であり、分類するドメインは複数ある。

このうち、遺伝を担う共通の物質であるDNAがどのような形態に置かれているかによって、細胞そして生物は2種類に分類される。

DNAを保持するはっきりした構造を持たないものを原核生物(前核生物)と言い、その他の細胞小器官(オルガネラ)も持たない。

このような細胞は原核細胞(前核細胞・裸核細胞)と呼ばれる。


これに対し、DNAを包むはっきりした核を持つ細胞が真核細胞(被核細胞・有核細胞)であり、明確な細胞小器官も見られる。

細胞分裂においても、真核細胞が有糸分裂を行うのに対し、原核細胞は行わない。

さらに生物には、一つ一つの細胞が独立して生きていくような単細胞生物から、同じような細胞が集まって群体を形成して一緒に生きていくようなもの、また一つ一つの細胞に分かれては生きていけないほどまでに特殊化した細胞からなる多細胞生物まで、様々な形態がある。





●細胞を構成する原料


●元素

細胞は15種類以上の元素が含まれる。

重量比64%の酸素は水や有機化合物の他に、呼吸で取り込んだ酸素ガスに含まれる。

同18%の炭素は有機化合物の他に、呼吸で排出する二酸化炭素中にも存在する。

同10%の水素は水や有機化合物に使われる。

同3%の窒素はアミノ酸や塩基の原料となる。

ここまでの4種類は主要四元素と呼ばれる。

これに続き、神経細胞や細胞調整に使われるカルシウム・染色体やリン酸として使われるリン・ナトリウム・カリウム・塩素・マグネシウムなどが続き、さらに微量元素と呼ばれる鉄・亜鉛・マンガン・ヨウ素などがある。



●分子

生命に必須の物質といわれる水以外に細胞中に含まれる分子は、主に糖質・脂質・タンパク質(アミノ酸)・核酸の4種に分けられる。


糖質では、単糖のリボースがヌクレオチドの成分として重要である。

グルコースはエネルギー源となり、単純多糖化すると植物ではデンプン・動物ではグリコーゲンとなってエネルギー貯蔵能を持つ。

セルロースは植物細胞の構造を支え、多糖のグリコサミノグリカンは動物細胞の細胞外マトリックスに多く含まれる。



不水溶性の脂質はグリセロールとのエステルである中性脂肪の形で存在し、エネルギー貯蔵の役目を持つ。

また、リン酸と結合した脂質であるホスファチジルコリンなどのリン脂質は細胞膜の主成分である。



生体内においてタンパク質と核酸は、直接に遺伝情報を持つため「情報高分子」と呼ばれる。

酵素やリボソームなど生体物質などに使われるタンパク質は、 光学異性体L形に限られた20種類のアミノ酸がペプチド結合を重ね、高次構造を持ったさまざまな種類がある。


核酸は糖の1’位に塩基が結びついたヌクレオシドを基礎に、糖の4’位に結合したリン酸(ここまでの構造をヌクレオチドという)を介したジエステル結合によって連続的に繋がった構造を持つDNAと、そこから転写されつくられるヌクレオチド重合体であるRNAがある。

DNAの糖は2-デオキシリボース、RNAの糖はリボースである。

また塩基は、DNAではプリン塩基であるアデニン(A)とグアニン(G)およびピリミジン塩基であるシトシン(C)とチミン(T)の4種が、RNAではチミンに代わってピリミジン塩基のウラシル(U)を含む4種が使われる。



●全ての細胞に共通する性質と構造

全ての細胞は生体膜である細胞膜で包まれ、内部は生体物質を含む水溶液があり代謝の場となっている。

リボソーム、細胞質(原形質)といった共通の構成要素を持っている。



外界から内部を隔てる約5nmの厚みを持つ細胞膜は、脂質二重層にタンパク質が結合した構成を持っている。

その微細構造は疎水性の脂肪酸に親水性のリンや糖が結びついた分子が、疎水基を向かい合わせてP面を作り、親水基が外側のE面を作って緩く並び、所々にタンパク質が挟まっており、全体が流動している。

脂質部分は水や脂溶性物質のみの通過を許し、水溶性物質が通れる箇所は挟まったチャンネルタンパク質に空いた小さな穴のみ限定される上、キャリアタンパク質という箇所はエネルギーを消費して通過する物質を選択する性質を持つ。



細胞が持つDNAは、塩基配列または遺伝暗号 (genetic code)と言うヌクレオチドの塩基部分が並ぶ構造を持つ。

この塩基の並びは3つを基本的な単位としており、これをmRNAに転写し、細胞内のリボソームでmRNAの情報(コドン)が翻訳され、それに沿ってアミノ酸が数珠状に合成されタンパク質が作られる。

この一連の反応はすべての細胞に共通する基本的な原理であり、そのためセントラルドグマと呼ばれる。


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2014年06月22日

『成人T細胞白血病』とは?

問題1.次の文章は何について説明しているか?

1982年9月、acquired immune deficiency syndromeの頭文字
をとって名づけられ、わが国では後天性免疫不全症候群と呼称された。

(1)成人T細胞白血病   (2)エイズ





」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」


(2)エイズ


本症は、ヒトがHIV(ヒト免疫不全ウイルスhuman immunodeficiency virus)
に感染した結果、細胞性免疫不全状態となり、感染抵抗力が低下して
日和見(ひよりみ)感染(普通の免疫状態では侵されない弱毒微生物
による感染)、神経障害あるいは二次的悪性腫瘍を発症した病像である。


【参考】

成人T細胞白血病

ATL, Adult T-cell leukemia、成人T細胞白血病/リンパ腫、- leukemia/lymphoma)は、
腫瘍ウイルスであるHTLV-1感染を原因とする白血病、もしくは悪性リンパ腫である。







問題2.次の説明文は何を説明しているか?

抗生物質が効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌による感染症。

(1)MRSA感染症     (2)エボラ出血熱     






」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(1)MRSA感染症

日本では1980年代後半からその院内感染が深刻な問題になっている。
この菌はメチシリンをはじめ、ほとんどの抗生物質に抵抗力をもつ。



【参考】

エボラ出血熱

死亡率の高いウイルス性出血熱のひとつ。
日本では感染症予防・医療法(感染症法)により、1類感染症に分類され、
検疫法により検疫感染症(検疫伝染病)に指定されている。

1995年ザイール(現在のコンゴ民主共和国)で流行、315人が感染し77%の244人が死亡した。






問題3.次の説明文は何を説明しているか?

もともと鳥類の伝染病であるが、病原体をもつ飼い鳥(インコ、オウム、
カナリア、ジュウシマツ、ブンチョウなどの輸入鳥)や野鳥のドバトな
どとの接触によってヒトにも感染する。

病原体はオウム病クラミジアChlamydia psittaciで、汚染された羽毛や
分泌物、排泄物などの吸入や咬傷によって感染するが、鳥の糞が乾燥飛散
したときに吸入する場合が多い。

(1)オウム病   (2)鳥インフルエンザ







」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(1)オウム病

【参考】

鳥インフルエン

(英語:Avian influenza, Avian flu, bird flu)とは、
A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症である。

鳥インフルエンザウイルスは、野生の水禽類(アヒルなどのカモ類)を
自然宿主として存在しており、若鳥に20%の感染が見出されることもある。







問題4.次の説明文は何を説明しているか?

ムンプスmumpusともいい、ムンプスウイルスの感染によっておこる
急性伝染病で、高熱を出して耳下腺が腫れ、お多福のような特有の
顔つきになるところから、俗に「おたふくかぜ」とよばれる。

(1)麻疹     (2)流行性耳下腺炎




」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(2)流行性耳下腺炎

【参考】

麻疹

麻疹(ましん、英: measles, rubeola、痲疹とも)は、ウイルス感染症の一種。

伝染力が非常に強く、世界保健機関WHOの推計によれば、2004年の全世界の患者
数は約40万人で、東南アジア、中近東、アフリカで多く発生している。「麻疹」
と書いて「はしか」とも読み、日本では一般にはこちらの方が知られている。

近年は「疹」の字が常用漢字でないため「麻しん」とも書かれる






問題5.次の説明文は何を説明しているか?

線形動物門双腺(そうせん)綱回虫目に属する寄生虫の総称。

(1)回虫    (2)線虫





」」」」」」」」」」
   正解
」」」」」」」」」」

(1)回虫

狭義にはヒトに寄生する回虫をさすが、ブタ、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、
ニワトリなどにもそれぞれ固有の回虫が寄生する。


【参考】

線虫

線形動物(せんけいどうぶつ、学名:Nematoda、英名:Nematode, Roundworm)は、
線形動物門に属する動物の総称である。

線虫ともいう。

かつてはハリガネムシなどの類線形動物 (Nematomorpha) も含んだが、
現在は別の門とするのが一般的。

また、日本では袋形動物門の一綱として腹毛動物や、鰓曳動物、動吻
動物などとまとめられていたこともあった。回虫、鞭虫などが含まれる。


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2014年06月17日

「EBM」とは?


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■基礎医学、薬学の試験問題

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


問題1.次の文章は正しいか?

「EBM」とはエビデンス・ベースト・メディシン(evidence based medicine)の略称で、「根拠(証拠)に基づく医療」と訳される。

(1)正しい  (2)間違い








」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)正しい 





問題2.次の文章のかっこを埋めよ

(  A  )とは、抗生物質が効かないMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)による感染症。感染症予防・医療法(感染症法)で5類感染症に指定されている。

日本では1980年代後半からその院内感染が深刻な問題になっている。

(1)HIV感染症  (2)MRSA感染症






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)MRSA感染症





問題3.次の文章のかっこを埋めよ

(  A  )とは、抗毒素など高度に免疫された免疫血清を注射して感染症の治療を行う方法をいう。

ワクチン療法を代表とする能動的免疫療法に対して、(  A  )は代表的な受動的免疫療法である。

(1)血清療法   (2)不活化ワクチン療法






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)血清療法  


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2014年06月15日

「理学療法」とはどんな療法?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3)超入門・基礎医学、薬学の試験問題 (S258) 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

問題1.次の文章は何について説明しているか?

原則として理学療法士によって行われる療法をいい、「理学療法士
及び作業療法士法」によれば、身体に障害のある者
に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操
などの運動を行わせたり、電気刺激、マッサージ、温熱その他の物
理的手段を加えることをいう、と定義されている。

(1)理学療法   (2)リハビリテーション






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)理学療法  


【参考】

リハビリテーション

病気や外傷によって身体的あるいは精神的な障害が起こると、
本来ごく自然に行われていた家庭的、社会的生活が制約されるようになるが、
こうした障害のある人に対して残された能力を最大限に回復させ、
また新たな能力を開発し、自立性を向上させ、積極的な生活への復帰を
実現するために行われる一連の働きかけをリハビリテーションという。








問題2.次の説明文は何を説明しているか?

放射線療法の一つ。
細胞致死作用が大きい重粒子線または陽子線などの粒子放射線のビームを、
病巣に集中的に照射する治療法。

放射線はX線、γ(ガンマ)線等の電磁波放射線とα(アルファ)線、
β(ベータ)線、電子線、陽子線等の粒子線に区分される。

また、粒子線は大別して低LET(Linear Energy Transfer)粒子線と高LET粒子線に区分される。

(1)レシピエント     (2)粒子線治療(りゅうしせんちりょう)      






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)粒子線治療(りゅうしせんちりょう)  


【参考】

レシピエント

臓器移植で、臓器、組織などを受ける個体。
リシピエント、受容者ともいう。








問題3.次の説明文は何を説明しているか?

呼吸器、目、消化器などにみられるアデノウイルスの感染によっておこる疾患の総称。

(1)アデノウイルス感染症    (2)インフルエンザ  





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」


(1)アデノウイルス感染症 

【解説】

アデノウイルスは49の型(分類の方法によっては51)が知られているが、
その約3分の2に病原性が認められ、同一の疾患をいくつかの異なった型
のアデノウイルスがおこすこともあれば、一つの型のアデノウイルスが
いくつかの異なった疾患をおこすこともある。

代表的なものは8型などによる流行性角結膜炎、3型や7型などによる咽頭
(いんとう)結膜熱などであるが、そのほか咽頭炎、急性呼吸器疾患、
肺炎、消化器疾患、膀胱(ぼうこう)炎、突発性発疹(はっしん)様疾患、
髄膜炎、脳炎などもアデノウイルスによっておこることがある。






問題4.次の説明文は何を説明しているか?

線形動物門双腺(そうせん)綱回虫目アニサキス科アニサキスAnisakis属の寄生虫の総称。


(1)アニサキス   (2)アメーバ症






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)アニサキス


【解説】

成虫はクジラ類の胃に寄生している。
Anisakis simplexの成虫では雄の体長約15センチメートル、雌約20センチメートルに達する。

雌虫から産み出された卵は、宿主の糞便とともに海中に排出され、
卵内で感染力をそなえた幼虫が形成されて海中に遊出する。

魚やイカに寄生している幼虫は長さ2〜3センチメートルで、刺身などといっしょに人
に食べられると、幼虫は人の胃や腸壁に侵入して激痛や嘔吐(おうと)をおこし、
胃潰瘍(いかいよう)や急性虫垂炎などと間違えられることがある。

これをアニサキス症という。


【参考】

(2)アメーバ症

赤痢アメーバによる腸管感染症で、腸アメーバ症やアメーバ赤痢は
代表的な病態の一つである。
おもに腸管に潰瘍(かいよう)を形成し、臨床的に下痢、粘血便などの
症状を呈する。

二次的に肝臓、肺、脳、生殖器、皮膚にも病変をおこすことがあり、
とくに肝臓ではアメーバ性膿瘍(のうよう)(アメーバ肝膿瘍)をつくる。









問題5.次の説明文は何を説明しているか?

舌乳頭の発赤と腫脹(しゅちょう)によって舌表面が西洋イチゴの実のようにみえる状態をいう。


(1)りんご病    (2)いちご舌








」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)いちご舌


【解説】

しょうこう熱にかかると、まず舌の先端と側縁部が赤くなり、
中央部は白い舌苔(ぜったい)に覆われているが、数日後には
舌苔がすっかりはがれ、舌乳頭が腫(は)れて直径1.5ミリメートル
ぐらいのつぶつぶがたくさんできた深紅色の舌表面が現れる。

この変化は溶血性連鎖球菌の毒素によるもので、しょうこう熱の
特徴的な症状の一つとされているが、ときには泉熱(いずみねつ)
や川崎病、ペラグラなどでも同様な症状がみられることもある。



【参考】

(1)りんご病

伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)とは、ヒトパルボウイルスB19
による感染症である。リンゴ病という通称がよく知られている。

染経路は経気道的な飛沫感染である。
ただし、ウイルスが排泄されるのは(免疫が正常の患者では)特徴
的な発疹が出現するよりも1週間程度前までなので、伝染性紅斑の
患者を隔離しても他者への感染予防にはならない。





問題6.次の説明文は何を説明しているか?

略称BSE。ウシの脳がすき間の多いスポンジ状(海綿状)になる中枢神経病。

(1)牛海綿状脳症(うしかいめんじょうのうしょう)   

(2)スクレイピー







」」」」」」」」」」」」
   答え
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(1)牛海綿状脳症(うしかいめんじょうのうしょう)

bovine spongiform encephalopathy


【解説】

「狂牛病」は俗称である。

感染した場合、2〜8年の潜伏期間の後、発症する。
音に過敏で不安動作をみせ、歩くとふらつき、転倒しやすく、立てなくなり、
攻撃的な異常行動がみられ、発症後2週間〜6か月で死亡する。

BSEは1986年にイギリスで初めて報告されてから2007年までにイギリス国内で約18万頭に発生した。

原因は感染性タンパク粒子プリオン。
プリオンは動物や人間の脳に存在するタンパク質だが、
構造が変化した異常プリオンが侵入すると正常プリオンが異常化し、脳が萎縮する。


当初は感染牛を食べても人間に異常プリオンが感染するとは考えられていなかった。
しかし、1995年に若いイギリス人が同じプリオン病であるクロイツフェルト・
ヤコブ病を発病、1996年にイギリス政府が、ウシからの感染を認めたため、
世界的な大問題になった。


日本では2001年(平成13)9月千葉県内で初めてBSEの発生が確認された。
BSEの予防、蔓延(まんえん)防止のため2002年には「牛海綿状脳症対策
特別措置法」(平成14年法律第70号)が公布された。

また、日本政府は2001年から2008年まで、若いウシを含めた食用牛の全
頭検査を実施した。

欧米では、検査はプリオンが脳に到達し始める生後30か月以降だが、
日本は「安全より安心政策」(安全性の面では意味がなくても、
検査済という安心感を国民に与える政策)になっている。



【参考】

(2)スクレイピー

18世紀から知られるヒツジやヤギの海綿状脳症(脳に海綿状の空胞が現れるのを特徴とした病気)。

日本では1984年(昭和59)に初めて見つかった。

なお、1986年にイギリスで初めて報告された牛海綿状脳症(BSE)は、
ウシの飼料に使われたヒツジがスクレイピーに感染していたことが起
因とされ、88年からはその使用を禁止している。

しかし、2000年秋にイギリス政府はスクレイピーが原因であるとの説を否定している。


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2014年06月14日

「中性子捕獲療法」とは?

問題1.次の文章は何について説明しているか?


放射線療法の一つ。

中性子捕捉療法、ホウ素中性子捕獲療法boron neutron capture therapyともいう。

原子炉を用いたエネルギーの比較的低い熱中性子照射治療である。

ホウ素化合物(ボロン化合物)をあらかじめ腫瘍細胞内に点滴等で取り込ませておき、原子炉で発生させた熱中性子線を、体外から照射する。

ホウ素と熱中性子との核反応により発生する強力な粒子線(α(アルファ)線とリチウム線)が腫瘍細胞を選択的に破壊する。


(1)中性子捕獲療法  (2)ホウ素感受性療法






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)中性子捕獲療法


【解説】

中性子捕獲療法は、隣接する正常細胞に影響を与えることなく選択的に腫瘍細胞を消滅させることができる大変優れた治療法であるが、中性子線を発生するためには原子炉が必要であるため対応できる治療施設は限られており、一般の病院でも設置できる中性子加速器の開発が望まれている。

また治療効果を高めるため、腫瘍細胞により選択的に取り込まれる新しいホウ素化合物を研究・開発することも不可欠である。








問題2.次の説明文は何を説明しているか?

低周波電流を利用した治療法で、周波数毎秒1万サイクル以下の交流あるいは同程度の断続平流を用いるが、普通は後者すなわち平流治療を意味することが多い。

なお、回路を流れる電流がつねに一定の方向と大きさをもつ直流のことを、医療上、平流とよんでいる。


(1)超音波療法      (2)低周波療法       





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)低周波療法  


【補助解説】

平流治療は、おもに神経や血管障害の治療に用いられる電気治療の一種である。




問題3.次の説明文は何を説明しているか?

在宅の療養者が心身機能の維持・向上のために日帰りで受ける治療のこと。

精神障害者のデイ・ケアは1946年にイギリスのビエラJ. BiererとカナダのキャメロンE. Cameronによって始められた。


(1)デイ・ケア      (2)箱庭療法  





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」


(1)デイ・ケア 

【解説】

精神科デイ・ケアは精神科通院医療の一形態で、精神障害者等に対しておおむね日中6時間程度、医師の指示と十分な指導・監督のもとで作業療法士、看護師、精神科ソーシャルワーカー、臨床心理技術者等によって集団精神療法、作業指導、レクリエーション活動、創作活動、生活指導などのほか療養指導が行われる。


ちなみに「箱庭療法」とは心理療法の一種で、箱の中にクライエントが、セラピストが見守る中で自由に部屋にあるおもちゃを入れていく手法。





問題4.次の説明文は何を説明しているか?

臓器提供に関する自己の意思を記入するカード。

臓器提供意思表示カードともいう。


(1)ドナーカード   (2)レシピエントカード






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)ドナーカード





問題5.次の説明文は何を説明しているか?

臓器斡旋(あっせん)を行う厚生労働大臣認可の社団法人。

臓器を提供してもよいという人(ドナー)やその家族の意思を生かし、臓器を提供してもらいたいという人(レシピエント)に最善の方法で臓器が贈られるように橋渡しをする日本で唯一の組織である。

(1)日本臓器移植学会    (2)日本臓器移植ネットワーク








」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」


(2)日本臓器移植ネットワーク



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2014年06月11日

「臓器移植法」とは?

問題1.次の文章は何について説明しているか?


脳死者からの臓器移植を可能とする法律で、正式名称は「臓器の移植に関する法律」(平成9年法律104号)。




(1)脳死判定法  (2)臓器移植法






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)臓器移植法


【解説】

日本では死体から臓器を摘出する際、長い間法律的に問題があった。

1979年(昭和54)に「角膜及び腎臓(じんぞう)の移植に関する法律」
が成立し、腎移植に使用されるための腎臓を死体から摘出することが
法律的に初めて認められるようになった。






問題2.次の説明文は何を説明しているか?

ある病気の患者を治療するとき、その病気の真の原因に対して治療
する原因療法に対し、その病気の症状として現れてきたものに対し
て治療を行う方法


(1)対症療法      (2)症状緩和法       





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)対症療法 


【補助解説】

反対の言葉は「根治療法」「原因療法」




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2014年06月08日

「臓器提供に関する自己の意思を記入するカード。」って何?

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3)超入門・基礎医学、薬学の試験問題 (S257) 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

問題1.次の文章は何について説明しているか?


放射線療法の一つ。

中性子捕捉療法、ホウ素中性子捕獲療法boron neutron
capture therapyともいう。

原子炉を用いたエネルギーの比較的低い熱中性子照射治療である。

ホウ素化合物(ボロン化合物)をあらかじめ腫瘍細胞内に
点滴等で取り込ませておき、原子炉で発生させた熱中性子
線を、体外から照射する。

ホウ素と熱中性子との核反応により発生する強力な粒子線(
α(アルファ)線とリチウム線)が腫瘍細胞を選択的に破壊する。


(1)中性子捕獲療法  (2)ホウ素感受性療法






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)中性子捕獲療法


【解説】

中性子捕獲療法は、隣接する正常細胞に影響を与えることなく
選択的に腫瘍細胞を消滅させることができる大変優れた治療法
であるが、中性子線を発生するためには原子炉が必要である
ため対応できる治療施設は限られており、一般の病院でも設
置できる中性子加速器の開発が望まれている。

また治療効果を高めるため、腫瘍細胞により選択的に取り込
まれる新しいホウ素化合物を研究・開発することも不可欠である。








問題2.次の説明文は何を説明しているか?

低周波電流を利用した治療法で、周波数毎秒1万サイクル以下の
交流あるいは同程度の断続平流を用いるが、普通は後者すなわ
ち平流治療を意味することが多い。

なお、回路を流れる電流がつねに一定の方向と大きさをもつ直
流のことを、医療上、平流とよんでいる。


(1)超音波療法      (2)低周波療法       





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)低周波療法  


【補助解説】

平流治療は、おもに神経や血管障害の治療に用いられる電気治療の一種である。




問題3.次の説明文は何を説明しているか?

在宅の療養者が心身機能の維持・向上のために日帰りで受ける治療のこと。

精神障害者のデイ・ケアは1946年にイギリスのビエラJ. Biererとカナダの
キャメロンE. Cameronによって始められた。


(1)デイ・ケア      (2)箱庭療法  





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」


(1)デイ・ケア 

【解説】

精神科デイ・ケアは精神科通院医療の一形態で、精神障害者等に対して
おおむね日中6時間程度、医師の指示と十分な指導・監督のもとで作業
療法士、看護師、精神科ソーシャルワーカー、臨床心理技術者等によっ
て集団精神療法、作業指導、レクリエーション活動、創作活動、生活指
導などのほか療養指導が行われる。


ちなみに「箱庭療法」とは心理療法の一種で、箱の中にクライエントが、
セラピストが見守る中で自由に部屋にあるおもちゃを入れていく手法。





問題4.次の説明文は何を説明しているか?

臓器提供に関する自己の意思を記入するカード。
臓器提供意思表示カードともいう。


(1)ドナーカード   (2)レシピエントカード






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)ドナーカード





問題5.次の説明文は何を説明しているか?

臓器斡旋(あっせん)を行う厚生労働大臣認可の社団法人。

臓器を提供してもよいという人(ドナー)やその家族の意思を
生かし、臓器を提供してもらいたいという人(レシピエント)
に最善の方法で臓器が贈られるように橋渡しをする日本で唯一の組織である。

(1)日本臓器移植学会    (2)日本臓器移植ネットワーク








」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」


(2)日本臓器移植ネットワーク

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2014年06月05日

次の文章は何について説明しているか?脳死者からの臓器移植を可能とする法律で、正式名称は「臓器の移植に関する法律」

問題1.次の文章は何について説明しているか?


脳死者からの臓器移植を可能とする法律で、正式名称は「臓器の移植に関する法律」(平成9年法律104号)。




(1)脳死判定法  (2)臓器移植法






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)臓器移植法


【解説】

日本では死体から臓器を摘出する際、長い間法律的に問題があった。

1979年(昭和54)に「角膜及び腎臓(じんぞう)の移植に関する法律」
が成立し、腎移植に使用されるための腎臓を死体から摘出することが
法律的に初めて認められるようになった。






問題2.次の説明文は何を説明しているか?

ある病気の患者を治療するとき、その病気の真の原因に対して治療
する原因療法に対し、その病気の症状として現れてきたものに対し
て治療を行う方法


(1)対症療法      (2)症状緩和法       





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)対症療法 


【補助解説】

反対の言葉は「根治療法」「原因療法」





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2014年06月01日

特定の病気について、必要な診断や治療の方法を具体的に示した基準って何?

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3)超入門・基礎医学、薬学の試験問題 (S254) 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

問題1.次の文章は何について説明しているか?


特定の病気について、必要な診断や治療の方法を具体的に示した基準。

医師の判断を助けるほか、医療の質の向上や医療費の効率的使用に役だつ。


(1)診療ガイドライン  (2)ICHガイドライン






」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(1)診療ガイドライン


【解説】

従来は病院や学閥、有力医師ごとに診療内容の基準が違うことが珍しくなかったが、
臨床試験データなどを重視するEBM(evidence based medicine。根拠に基づいた医療)が
1980年代から国際的に重視されるようになり、90年代から日本の各学会がガイドライン
づくりに取り組むようになった。







問題2.次の説明文は何を説明しているか?

医師の診断や治療法について、患者が別の医師の意見を求めること。


(1)第三機関      (2)セカンド・オピニオン       





」」」」」」」」」」」」
   答え
」」」」」」」」」」」」

(2)セカンド・オピニオン


【補助解説】

1980年代にアメリカの民間医療保険会社が医療費抑制策の一環として導入し、
アメリカでは定着している。

意味のあるセカンド・オピニオンを行うためには、最初の医師が検査データや
診断を明らかにすることが不可欠で、医療の情報公開を促進することになる。



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